ちゃんと薬を処方してくれる病院もなく、ひたすらしんどい思いに耐える日々。
回らない頭で病院を探すのは本当にしんどかった。
アレルギーと診断されて病院をほっぽりだされて1ヶ月後にようやく有名なHクリニックに辿り着いた。
この時は本当にコロナ後遺症を信じてくれる病院がなく、Hクリニック以外に選択肢はなかった。
Hクリニックの回線はいつもパンクしそうなほど混雑しており、先生からの診察の電話も深夜になってしまうこともざらだった。
そして私は昔から体調が悪そうなのが表にほとんど出ない人間で、ハキハキ喋るタイプなのもあってあまり深刻に見られないことが多い。
目に見えて私の方が悪いのに、彼の方が体力回復系の漢方薬を処方してもらえたが、私は何故かここでも眠りやすいように精神を落ち着かせる系の漢方しか処方されなかった。
先生も忙しいので、ものの30秒ほどで切られてしまうし、どうしたら短時間で先生に辛さを伝えられるかわからないまま時は過ぎて行った。
年が明け、彼が資格取得するために通っていた研修先ともめる事件が発生。
半年間の現場実習を経験して、半年間働きましたという証明さえあればそのまま資格取得できるのだが、良いようにこき使えた人材がいなくなるのが惜しいのか、まだ資格が取れるほどではないと難癖をつけて証明書にサインしないと言い始めた。
もうすでに座学など必要な試験には合格しており、残りは実務経験だけで良いのに何故か研修先の奴が自分を試験管だと勘違いし始めたのだ。
貴方が判断することじゃないですということを一生懸命伝えたが、罵倒されるわ怒鳴られるわでかなり精神的に消耗した。
そんな事が起こった次の日。
朝起きると、体が全く動かなかった。
まるで交通事故にあったような全身打撲のような痛みが走り、呼吸も浅くしかすることが出来ず、指を動かすにも酷い痛みが走った。
起きて一時間くらいたってようやくベッドから這い出て、彼に支えて貰いながらトイレに行った。
ゆっくり歩いても足の裏は画鋲を踏んでいるかのような痛みが走り、一歩踏み出すたびに悲鳴が漏れた。
座っていても身体中がチクチクチクチクと針が刺さっているかのように痛み、服も素材を選ばないと火傷した肌のうえを撫でられているような感覚がした。
あまりの痛みに突然失神してしまうことも増えた。
これが私が初めて経験した“クラッシュ”という症状だ。
それにプラスして線維筋痛症も発症してしまった。
さすがにクラッシュしたので漢方も落ち着かせる系から体力回復系に切り替えられた。
初めて体力回復系の漢方の十全大補湯を飲んだ時、こんなにも体が楽になるのかと驚いた。
床を這っていたのに、少しなら立ち上がれることが出来るようになった。
もう少し早くこの漢方に出会っていたら、ここまで酷くならなかったのでは?と思ったが、運がない私はこうなる運命だったのだろう。
Hクリニックの先生を責める気もないし、どう考えてもあんな数の患者を抱えてちゃんと対応するのは不可能だと思う。
何が言いたいかというと、有名だから名医に違いないと思うのは間違いで、今は後遺症外来もたくさん出来たので、出来る限り対面で診察してもらうことが重要だと思う。
オンラインでは小さな変化も気付いて貰えないし、私のようにあまり悲壮感が表に出にくい人はどうしても理解され辛い。
コロナ後遺症は早めに自分に合った漢方を処方されていれば、ほとんどの人は半年ほどで治るそうです。
私は病院難民になり、オンライン診療の“穴”に入ってしまい、取り返しがつかなくなった。
コロナ後遺症は怖いんだということは知っている人は多いと思うけど、コロナ後遺症かな?と思ったら早めに最寄りの後遺症外来or漢方医に相談して自分に合った漢方を見つける!という認識の人はあまり多くはないと思うので、私のブログを通して知っていってもらえたらと思います。
セカンド・オピニオンは本当に大事です。
何度も言いますがHクリニックを批判するつもりはありません。
むしろ多くの人の拠り所となっていることは事実です。
ただ私のような例もあるので盲信するのは危険です。